他者と向き合う
12星座の流れにおいて誕生した魂は牡羊座から獅子座の段階へと向け、自分を知覚し、世界を学び、個性を確立してきました。
ひとつ前の乙女座の段階では、世の中のルールや生きていくための実力やスキルを身に着けましたが、天秤座では、社会の多様な関係性の中で、自分らしさをどう構築していくかに意識が向けられます。
それまでは主に個人としての資質を伸ばすことが目的でしたが、天秤座ではようやく他者との関係性の中で人生を考え始めるのです。
他者と向き合うことによって様々な可能性を探るとともに、そこで新たに生まれる何かを見つけだそうとするのです。
調和のある人生を送る
天秤座は、個人主義を捨てて社交性を発達させ、他者との調和をはかろうと試みる段階です。
宇宙がそうであるように、真の美しさというのは天文学的な確率で成り立つ絶妙なバランスによって成り立っているのかもしれません。
ものごとの真の価値を見極めながら、美しく調和のとれた人生を送ることが天秤座の望みであり人生の目的でもあります。
他者と良好な関係を保ちつつ自分らしいスタイルを作り上げていけることは、天秤座にとって生きる喜びとなるでしょう。
もちろん経済的余裕や健康なども欠かせません。
理性と感性をフルに働かせて、自分とそれをとりまく存在すべての調和を図りながら生きていくことが天秤座の願いなのです。
美を追求する
ここでいう「美」というのはかならずしも芸術的なものであるとは限りません。
肉体を美しく保とうとする場合もありますし、ファッションや洗練された生活スタイルだったり、物事の整合性である場合もあります。
もちろん芸術を愛でる心もありますが、それらを客観的に評価するばかりでなく美しさや感性を自分に取り入れたいと感じるでしょう。
天秤座の場合は、美しいものを見てただ喜ぶだけでなく、その美しさを客観的に評価しようとする試みがなされるのです。
「黄金比」という美の基準ががありますが、これは誰が見ても美しいと感じる究極の美のバランスだといえます。
天秤座はこの「黄金のバランス」を人生に追求していきたいのです。